日本人は肩こり民族
●日本人は肩こり民族
こんにちは、整体院香木堂の宮崎です。
厚生労働省が平成28年の国民生活基礎調査で病気やけがの自覚症状を調べたところ、男性は「腰痛」で悩んでいる人が一番多いそうです。
女性は「肩こり」が最も多く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっています。
男性に比べて、女性は圧倒的に肩こりで悩んでいる人が多いです。 出典元:厚生労働省 平成28年国民生活基礎調査 結果の概要
男性に比べて女性の方が肩こりの自覚症状の人数が多いのは、筋肉量の違いもあります。
肩こりは、長時間の同じ姿勢で疲労が蓄積したり、スマホで前かがみの姿勢になっていたり、必要以上にカラダを緊張させていたり、息を止めたり呼吸が浅くなっていたり様々な要因が考えられます。
そして、日本人と欧米人の民族的な特徴も影響してると考えられます。
農耕民族と狩猟民族の違い
日本人(アジア人)は農耕民族なので畑を耕すための筋肉(屈筋)が優位に発達してきました。
鍬(クワ)を使うときの筋肉です。力を加えると筋肉が収縮して関節が曲がり、身体が丸まります。
鍬(クワ)や刺身包丁やカンナは手前に引いて使います。おじぎ
⇒ 屈筋を使う文化
【屈筋の代表的な筋肉】
- 大腰筋(腸腰筋とも呼ばれる骨盤を支える腰のインナーマッスル)
- 二の腕にある上腕二頭筋
- 前ももにある大腿四頭筋
一方で、欧米人は狩猟民族なので狩りのための筋肉(伸筋)が優位に発達してきました。
狩りのための筋肉(伸筋)は、力を加えると筋肉が伸びて関節が伸び、身体が伸びます。
槍やパン切り包丁やナイフは押し出して使います。握手
⇒ 伸筋を使う文化
【伸筋の代表的な筋肉】
- 二の腕にある上腕三頭筋
- もも裏にあるハムストリング筋
体の使い方の違いが文化の違いにもつながるのが面白いですよね。
持久力の面では、伸筋の方が高く屈筋の方が低いため、屈筋の方が疲労を感じやすくなります。
屈筋優位な日本人は、疲労を感じると筋肉が収縮して身体が丸まる傾向があります。
猫背や巻き肩になりやすいから、肩が凝りやすいといえます。
こんな姿勢をしていたら、見栄えも悪く、肩が凝るのも仕方ないと思いませんか?
コリが重症化してくると感覚がマヒしていきます
最近では、自覚のない肩こりさんも増えています。
マッサージや整体を受けていて、「くすぐったい」「こそばゆい」と感じたことはありませんか?
筋肉疲労(凝り)を慢性的に続けているうちに感覚が鈍くなり、触るとこそばゆく感じたり、感覚がなくなって麻痺していきます。
感覚がなくなると、その部分の血流が悪くなり冷えて、動きも鈍くなります。
痛みとは、生命を守るために危険を知らせる信号です。
そのお知らせが働かなくなっている状況はまずいと思いませんか?
まずは不調に気づいたらスルーしないであげてください。
ご自分の身体の声に耳を傾けることができるのは、あなただけです。
意識の変化が生まれると行動も変わってきます。
当院では、あなたの感覚を取り戻して身体が頑張らなくても楽なカラダへ変わっていくように調整します。
ひどい肩こりや巻き肩でお悩みの方は、感覚があるうちにコリの解消をお勧めいたします。